園遊会という言葉を聞いたことはありますか?
園遊会とは天皇・皇后両陛下が主催する野外での社交会で、もともとは国際親善のため外交団を招いて行われたのが始まりです。
現在のようなスタイルになったのは1953年からで、赤坂御苑で催されることが通例となっています。
出席者の半数は首相や国会議員、在日外交官などですが、他にも各省庁が推薦したメダリストや各界功績者などが招待されます。
テレビのニュースなどでも取り上げられるので、見たことのある方も多いのではないでしょうか。
さて、そんな園遊会ですが、特に女性はステキな装いをされていますね。
今回は園遊会における服装のドレスコードをご紹介したいと思います。
園遊会の服装(ドレスコード)
ニュースの映像を見ていると、出席者は男性がスーツ、女性は着物が多い印象ですが、実際のドレスコードはどうなっているのでしょうか。
園遊会の主催者は天皇・皇后両陛下ですので、招かれる人はゲストの立場となります。
園遊会では諸外国の方々も招かれているので、国際儀礼のドレスコードに基づいて装います。
男性…モーニングコート、紋付羽織袴、制服または背広
女性…デイドレス、白襟紋付または訪問着(振り袖)等
モーニングコートが基本
日中の野外で行われる行事のため、モーニングコートが基本です。
しかしゲストの年齢層は幅広く、また多くの方が参加する場なため、背広の着用も認められているそうです。
女性のドレスコードであるデイドレスですが、あまり聞きなれない服装なので、知らない方も多いと思います。
デイドレスとは普通丈のスーツやワンピース、アンサンブルなどのことです。
襟元があまり大きくは開いてなく、袖も長めで肌の露出があまりないのが特徴です。
日中ですので、キラキラした宝石や、光る素材の服、小物は避けるようにします。
色は基本的に自由ですが、黒一色は避けた方が無難だと思われます。
園遊会の開催時期
また園遊会が開催されるのは、春と秋です。
フォーマルシーンでもコートの着用は認められているので、寒い時には羽織ることも可能ですが、注意するのは素材やデザインです。
シルク素材のドレッシーなデザインが正式な慶事用とされているので、これに近いものを選ぶといいでしょう。
園遊会での服装をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
なかなか私たちには縁のない話ではありますが、フォーマルシーンでの装いを知っておくと、いざという時に役に立つかもしれません。
フォーマルの装いにはルールがあるので、それを知っていると色々な場面で応用することができますよ。