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臨時休校で授業中止|新型コロナ対策に効果があるの?

臨時休校

安部首相がとうとう新型コロナ対策で臨時休校で授業中止の判断をしました。

3月2日から全国の小学校、中学校、高校、特別支援学校が春休みまで臨時休校するように要請したのです。

そこで、政府の一斉休校は「新型コロナ」対策として効果があるのか?

臨時休校中の子供の学習はどうすればよいのか?について考えてみます。

臨時休校は新型コロナ対策に効果があるか?

新型コロナウィルス(COVID-19)は、人類が免疫を持っていないタイプのウィルスであり、過去に蓄積されたデータは無いのが特徴。

エアゾール感染といって、セキやくしゃみとった飛沫感染に加えて、新型コロナが漂う空気を吸ったことでも感染するなど、非常に高い感染力が特徴です。

厚生労働省のHPでコロナウィルスについて以下の通り解説しています。

これまでに、人に感染する「コロナウイルス」は、7種類見つかっており、その中の一つが、昨年12月以降に問題となっている、いわゆる「新型コロナウイルス(SARS-CoV2)」です。
このうち、4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)を占め、多くは軽症です。
残りの2種類のウイルスは、2002年に発生した「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や2012年以降発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」です。
コロナウイルスはあらゆる動物に感染しますが、種類の違う他の動物に感染することは稀です。
また、アルコール消毒(70%)などで感染力を失うことが知られています。

出典:厚生労働省・新型コロナウイルスに関するQ&A

過去に流行したSARSやMERSと同じ現象なんですね。

この過去のデータが使えないというのが、専門家の行動を遅らせています。

このように過去に経験が無いからといって、政府が何もしないと大流行(パンデミック)になりかねません。

危機管理の面から政府の新型コロナウィルス対策を考えてみましょう。

危機管理からみた政府の新型ウィルス対策

今回の新型コロナウィルスは、国家の危機ともいえる状態です。

本来は、感染症対策専門家が決める話です。

しかし、データ主義の専門家は、データが蓄積されていないと判断ができません。

その例が、WHO(世界保健機関)のテドロス・アダノム事務局長の発言です。
データが無いので、クルーズ船の入港を拒否するのは不適切と非難。

日本政府がダイアモンド・プリンセス号が横浜港に停泊させているので余力が無いので「ウエステルダム」号の入港を拒否したときに、
テドロス事務局長は2月12日のジュネーブでの記者会見で「エビデンス(根拠)に基づくリスク評価がされていないことが多い」と批判した。

出典:時事通信|WHO、入港拒否を批判 「根拠に基づかず」―新型肺炎
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020021300194&g=int

それが、2月27日には、「軽視すれば致命的なミスになり得る」と手のひら返し。

スイス・ジュネーブで記者会見したテドロス事務局長は「このウイルスにはパンデミック(感染症の世界的な大流行)の潜在性がある」と述べ、対応を間違えば事態がさらに深刻化する恐れがあるとの認識を示した。

 「我々は正念場にいる。各国とも、感染者は出ないと思って備えを軽視すれば致命的なミスになり得る」とも述べ、各国政府に警戒を促した。

出典:読売新聞|「パンデミック」発言のWHO事務局長、対応間違えばさらに深刻化との認識
https://www.yomiuri.co.jp/world/20200228-OYT1T50259/

厚生労働省で「新型コロナウィルス感染症対策専門家会議」が何度も開かれましたが、提言はありきたりのことです。

2020年2月24日の厚生労働省が発表した「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の具体化に向けた見解」では

◆感染の拡大のスピードを抑制することは可能だと考えられます。そのためには、これから1-2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となります。
◆これからとるべき対策の最大の目標は、感染の拡大のスピードを抑制し、可能な限り重症者の発生と死亡数を減らすことです。

が提言されています。

簡単に言えば、「感染の拡大のスピードを抑制し、可能な限り重症者の発生と死亡数を減らす」ためにあらゆる努力をしましょうとだけ述べて、具体的な対策を述べていません。

政府の新型コロナ対策の決断

安部首相
そこで、安部首相が動きました。

集団感染しやすい学校を一斉に臨時休校する。

危機管理の基本はトップダウンです。

正解がわからないなかで、最も効果がありそうな対策をまず行う。

上手くいかないならすぐに変更する。

機動性を持った対応が基本です。

専門家の動きの遅さに痺れを切らした安部首相が、トップダウンで現時点でできる対策のひとつとして、集団感染しやすい小学校、中学校、高校、特別支援学校の臨時休校を決めたのは危機管理の基本からは正しい措置だと考えます。

ご参考までに、学校を一斉に休校する措置は、ヨーロッパの中で感染者の多いイタリアの北部でも実施されています。

この政府の判断に対して、野党を始め様々な方が文句を言っています。

全員が納得する案は不可能で、限られた時間の中で取り得る効果のありそうな対策を適時行なわざるを得ないと考えます。

臨時休校で社会が崩壊するのか?

臨時休校で社会が崩壊すると批判する方もいます。

しかし、夏休みはどうでしょうか?

今回の臨時休校以上の期間が休みとなっていますが、問題なく対処できています。

休校の間の子供の学習

休校時の学習
休校時の子供の学習をどうするか?というお悩みをもつ親も多いと思いますので、対処法をご紹介します。

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