最初の天皇と言われている神武天皇ですが「実際どんな人物だったのかよくわからない…」という方も意外と多いのではないでしょうか?
また小さなお子さんの場合だと、「神武天皇って何?誰?そんなにすごい人なの?」という感じで、頭の中がハテナだらけかもしれません。
そこで今回は、神武天皇についてわかりやすく簡単にご紹介してみます!
神武天皇について
「古事記」や「日本書紀」でお馴染みの神武天皇。
冒頭でもチラッと触れたように、初代天皇と言われている存在です。
また天照大神の子孫でもあり、生まれた時から賢さと強い意志を兼ね備えていたそうです。
日本神話を語るうえでは外せない、伝説の人物ですね。
ちなみに神武天皇というのは死後につけられた名称で、実際の名前は「イワレヒコ」というそうです。
紀元前711年2月13日に生まれ、紀元前585年に127歳で亡くなっています。
127歳ってすごいですよね、いわゆる「長寿」と呼ばれる域です!
また出生地は日向(宮崎)で、4人兄弟の末っ子として誕生したんだとか。
出身が宮崎で4人兄弟の末っ子…
なんだかこれだけ見ると、現代の日本人のプロフィールとあまり変わらない感じがして、少し不思議ですね。
神武東征の物語
45歳の時、神武天皇は、東へと遠征する意思を固めます。
全土を制覇し大和を都にすることを望んだのです。
九州・中国と制覇していきますが、もちろん順風満帆とはいきません。
熊野の大熊や、奈良のエウカシ、忍坂(おさか)の八十建(やそたける)など、多くの強敵が立ちはだかりました。
そして最も苦戦したとされているのが、大阪の豪族・長髄彦(ナガスネヒコ)です。
しかし、神武天皇の弓にとまった金色の鳶の輝きにより、長髄彦は戦闘不可能な状態に…。
苦戦を強いられた戦いでしたが、最終的に神武天皇は見事勝者となり、52歳で即位しました。
これが「神武東征」なわけですが、なんというかものすごくスケールの大きい、壮大な物語ですよね。
大人も子供もワクワクしてしまう、アツいサクセスストーリーです。
神武天皇は実在した?
伝説の人物とされている神武天皇ですが、果たして本当に実在したのでしょうか?
この実在したか否かに関しては、ほとんどの歴史家が「実在しないだろう」という見解を示しています。
とはいえ、何しろ確固たる物証がありませんからね。
ましてや2000年も前の古い出来事ですし…
「いた!」「いなかった!」と断言するのは難しいのではないでしょうか?
また、奈良県橿原市にある畝傍山東北陵が、神武天皇のお墓とされているそうですが…
どうなんでしょうね?やはりなんとも言えないところです。
ただ、神武天皇のお話には、歴史的なロマンが感じられます。
実在したか否かがわからない点も、それはそれで神秘性があり魅力的と言えるでしょう。