五里霧中(ごりむちゅう)という熟語をご存知でしょうか。
漢字検定4級の四字熟語となります。
中学で習いますので知っている人も比較的多いのではないでしょうか。
ただ「読める」「書ける」というだけで、実は詳しい意味、由来は知らないという人の為に、詳しくまとめてみました。
五里霧中とは?
五里霧中とは「現在の状態がわからない為、先の見通しが立たない状態」「自分の心が迷ってる、どうしていいかわからない状態」という意味になります。
「五里」というのは距離を表していて、2キロのことです。(1里は約400m)
「霧中」は霧の中ということですから「2キロほど霧の状態で何も見えない」と書き、先が見えない、わからないという意味合いになるわけです。
五里の意味がわかりますと漢字を見れば何となく意味が浮かんでくる四字熟語ですから、覚えやすいと思います。
また書き間違いで多いのは「霧中」を「夢中」と書いてしまうことですね。
五里霧中の意味を知っておけば、書き間違えることは少なくなると思います。
五里霧中を英語ではどう言うの?
五里霧中は英語ではどのように言うのか、調べてみました。
英語では「be in a fog」と言い表します。
例文ではこのような感じになります。
「I am in a fog about what to do after this.」
(私は今後どうしていいかわからない、五里霧中の状態。)
五里霧中という言葉そのものを表す英単語はありませんので意味を理解して訳すという形になりますね。
嵐の「五里霧中」、歌詞に注目すると意味を覚えやすい!
人気アイドルグループ「嵐」の楽曲に「五里霧中」という曲があるのをご存知でしょうか。
歌詞の中には「五里霧中」という言葉は出てきません。
しかし歌詞を見ていけば、五里霧中のことを表しているのだなと思わせる内容になっています。
歌詞で印象的だったのが、
・今日は今日で終わってしまう
・今を思う存分生きる
・明日は明日
という部分ですね。
今日のことは、今日で終わり、明日のことはどうなるかわからない。
だから今を一生懸命生きようということですから、五里霧中という言葉の意味をポジティブに解釈すると、このような歌詞の内容になるのかなと思います。
先の見通しが立たなくてどうしていいかわからないという状態はネガティブになりがちです。
でも「明日はどうなるかわからないのだからこそ、頑張っていこう!(成功は可能!)」と、前向きになっていきたいと、嵐の「五里霧中」を聴くと思えるのではないでしょうか。
興味を覚えた方は、一度聴いてみてくださいね。