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クロユリの花言葉に秘められた怖い意味|贈り物厳禁の理由

クロユリ 花言葉

真っ黒な花びらがなんとも魅惑的なクロユリの花。
もちろん普通のユリも綺麗ですが、クロユリもミステリアスな雰囲気でとても素敵です。

ただ、クロユリは「不吉な花」とも言われているとか。
クロユリの花言葉には、恐ろしい意味が秘められており、贈り物厳禁な花なんです。

また、ユリはリリウム属、クロユリはフリチラリア属と、実は種類の違う花なんだそうです!
英語でも、”Fritillaria”。”Black Lily”ではありません。

知れば知るほど驚きが増すクロユリですが、花言葉はなんというのか気になりますね。

そこで今回は、クロユリの花言葉について見ていきましょう。

クロユリの花言葉や由来は?

クロユリの花言葉は「愛」「恋」「呪い」です。
愛と恋は和やかですが、呪いはちょっと怖いですね。
それにしても、なぜこんなにも真逆の花言葉がつけられたのでしょうか?

その昔、富山城主の戦国武将・佐々成政には、小百合という美しい愛妾がいました。
しかしある時、小百合に悪い噂が流れます。

実はこの噂を流したのは成政の側女!
成政が小百合を非常に気に入っていたため、つい妬んでしまいよからぬ噂を立てたのです。

この噂を信じ切った成政は、怒りのあまり小百合を葬りました。

しかし、あらぬ疑いをかけられた小百合は、最後にこんな言葉を言い残しました。

「3年が過ぎ、黒いユリが咲いた頃、佐々家は滅びるでしょう」。

小百合が言い残したこの言葉通り、成政はこの世を去ります。

こうしたエピソードが元となり、「愛・恋・呪い」といった花言葉がつけられたのです。
愛と憎しみは表裏一体…といったところですね。

クロユリを贈るのは控えよう

黒い花びらが印象的なクロユリは、高貴で凛とした雰囲気を漂わせています。
綺麗なだけではない、ちょっと独特な存在感がなんとも魅力的です。

ただ、いかんせん「呪い」という不吉な花言葉がつけられていますからね。
個性的で美しい花ではありますが、人に贈るのはNGと言えそうです。

またクロユリは、においがキツイことでも知られています。
なにしろハエが寄ってくるほどのにおいですからね…

「綺麗だけど悪臭だなあ…」
「ハエや銀バエがたくさんたかってくるなんて嫌だな」
そんな不快な思いをさせてしまったら大変です。

そのためクロユリは、プレゼントには適していません。
「素敵な花だから」と、軽い気持ちで贈らないよう注意しましょう。

ホラー映画のタイトルにも!

実はクロユリは、ホラー映画のタイトルにも使われています。

その映画とは、2013年に公開された「クロユリ団地」。
「リング」シリーズでお馴染みの中田秀夫監督が手掛けた作品なので、ご存知の人も多いでしょう。

タイトルに「クロユリ」が使われているため、作中にもクロユリを用いた描写が出てくるのかと思いきや…
実際はそれらしいシーンは存在しません。
また、あからさまな恐怖を表すシーンも無し。

その代わり、人間の孤独など、心理的な恐怖を感じさせる作りになっています。
まさに、クロユリの花言葉「呪い」を思わせる不気味な仕上がりです!

人々の背筋をゾッとさせる…
そんなホラー映画のタイトルに選ばれたクロユリは、やはり普通の花とは一線を画していますね。