昔と違い、今はテレビやゲーム、スマートフォンなどの魅力的な娯楽があるので、小学生の睡眠時間はどんどん短くなっています。
他にも子どもの都合だけでなく、塾に通ったり親が共働きであったりと就寝時間が遅くなる理由は多くあります。
子どもの睡眠時間が少ないと、どのような弊害があるのでしょうか。
また小学生に必要な睡眠時間はどれぐらいかをあわせてご紹介します。
睡眠時間が足りないと出てくる影響
睡眠時間が足りないことにより出てくる影響はさまざまです。
睡眠はただ体を休めるだけでなく、成長においても大きな役割を果たしています。
身長は成長ホルモンが働くことにより伸びますが、この成長ホルモンが最も多く分泌されているのが睡眠時です。
成長ホルモンは他にも疲労回復や免疫力を高める効果があることで知られています。
他にも睡眠が足りていないと自律神経が乱れて、イライラしたり衝動的な行動をとりやすくなったりします。
そして学習面では、よく眠る子ほど成績が良いという報告もあります。
塾に通うために就寝時間が遅くなってしまっては、塾に通う意味がありません。
睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠をセットとし、一晩にこれを数回繰り返します。
人の脳はレム睡眠時に、情報の整理、統合が起こり、記憶の定着がされていると考えられています。
このレム睡眠は朝方に多いのが特徴で、睡眠時間が短くなると必然的にレム睡眠も削られますので、勉強したことが定着しにくくなります。
子どもの場合は、脳がまだ発達途上にあるので、さらに睡眠不足は脳に悪影響であると言えます。
小学生の理想的な睡眠時間
小学生の理想的な睡眠時間は9時間から10時間です。
学年によっても違うので低学年なら10時間以上、高学年であれば9時間以上を目安にすると良いでしょう。
小学生は朝だいたい6時から7時に起きる子が多いと思いますので、低学年なら遅くても21時、高学年なら22時までに就寝すると必要な睡眠時間を確保することができます。
また寝る前にテレビなどを見るのを控えて、心身ともにリラックスして就寝できるように準備をすることも大切です。
寝る前に強い光の刺激を受けると入眠の妨げになりますし、質の良い睡眠を得ることができなくなってしまうので注意が必要です。
小学生を早く寝かせるのには苦労すると思いますが、睡眠が足りないことにより出てくる弊害はとても大きいです。
寝る前にまぶしい光を避けたり、生活リズムを整えたりしてスムーズに入眠できるよう、家族で協力して子どもの睡眠時間を確保しましょう。