最近の小学生は登校や下校中に名札を付けていないのをご存知ですか?
私たちが子どもの頃は洋服に名札を付けるのは当たり前のことで、付けていないと先生に怒られたものです。
どうして今どきの子どもたちは名札を付けないのでしょうか。
小学生が名札を付けない理由
今でも名札を付けて登下校をしている小学校もありますが、登下校時のみ名札を外す小学校や、そもそも名札のない小学校も存在します。
学校内には生徒がたくさんいますので名札があると便利ですが、いったん外に出ると名前がわかることにより犯罪に巻き込まれるおそれがあります。
特に低学年のうちは知らない人であっても、名前を呼ばれることにより警戒心が薄れます。
成長とともに名前を知っているのは名札を見たからだと疑い、回避することができるようになるかもしれませんが、それでもリスクを減らすことは重要です。
このため登下校中は名札を外したり、名札の記名された面を裏にしたりなどの対策をする小学校が増えているのです。
他にも手提げのバッグやランドセルの側面など、目立つ場所に大きく記名しないよう注意を呼びかける学校もあります。
登校時間は全学年が一緒で、また通勤中の大人の目などもあり安心できますが、下校時はクラスごとに終わりの時間に数分の違いがあるので、子どもたちの帰宅もまばらになりがちです。
子どもが一人になってしまう時間もあるでしょうし、朝のように時間に追われていないので、のんびりと帰ってくる子どもが多いのが現状です。
そんな時に犯罪に巻き込まれるという悲しい事態を引き起こさないためにも、外で不必要に個人情報を知らせないのはとても大切です。
名札を付けないと困ること
名札を付けないことは登下校中の防犯対策に有効ですが、では名札を付けないことによって起きる不都合はあるのでしょうか。
それは交通事故や災害にあった際に個人を特定したい場合です。
防犯を考える時とは逆に、交通事故や災害時には個人情報が必要になります。
ではどうすればいいのかと悩みますが、洋服の裏など普段は人目に付かないところへ記名するなどして対応をするのがおすすめです。
特に子どもが小さなうちは連絡先なども記入しておくと、いざという時に役立つかもしれません。
最近は、裏表をクルっと回せるタイプの名札もありますので、活用してもいいかもしれませんね。
最近の日本では地震や台風などの災害が多くなっています。
防犯対策だけを考えて名札を付けないという対策をしていると、災害時などの緊急時には適応できません。
防犯、防災両方を考えて家庭ごとに色々と工夫をしておくことが重要です。