じゃがいもにはいろいろな品種がありますが、スーパーなどでよく見かけるのは「男爵」と「メークイン」ですね。
両方並んでいると、ついお値段の安い方を購入してしまいがちですが、この二つの品種、違いをご存知ですか?
それぞれに特徴やむいている料理が違いますので、ご紹介します。
男爵とメークインの見た目の違い
男爵とメークインの見た目の違いからです。
男爵はゴツゴツしていて、丸い形で芽のくぼみが深いのが特徴です。
一方メークインは俵型で細長く、芽のくぼみは浅めです。
色の違いでは、男爵は明るく黄色みかかっていて、メークインは薄い土色をしています。
食感の違いとむいている料理
男爵は粉質でホクホクとしています。
でんぷんが多いため、熱に弱く煮崩れしやすいという特徴があるので、コロッケやポテトサラダにむいています。
メークインは粘質で、でんぷんも少ないことから煮崩れしにくいです。
このため肉じゃがやカレー、シチューなどの煮込み系料理にむいています。
男爵とメークインの名前の由来
「男爵」と「メークイン」どちらもじゃがいもの品種名なのに全然印象が違っておもしろいですよね。
それぞれの名前の由来を簡単にご紹介します。
男爵
1907年に英国から導入されました。
導入者の名前が川田龍吉男爵で、男爵という名前はここからとったと言われています。
正確な品種名が不明だったので、農家の人たちが川田男爵の育てたじゃがいもなので「男爵いも」と呼んでいたそうです。
のちにアメリカの「Irish Cobbler(アイリッシュカブラー)」と言う品種だったことが確認されています。
メークイン
このじゃがいもの原種がイギリスで「May Queen」と呼ばれていたところからきています。
メークインは5月祭の女王という意味で、中世の春のメーデーの時に村娘の中から選ばれる女王にちなんだものです。
おいしいじゃがいもの見分け方
男爵とメークインの違いがわかったところで、最後はおいしいじゃがいもの見分け方です。
ぜひ購入するときに参考にしてみてください。
男爵
ふっくらとして丸みがあり、表面にしわや傷がないものがいいです。
でこぼこが多いのは生育不良なので、滑らかなものを選びましょう。
また大きすぎるものは、すが入りやすく中心が空洞化して水っぽくなっていることもあるので避けましょう。
メークイン
メークインもふっくらとして丸みがあり、でこぼこが少ない滑らかなものがおすすめです。
メークインは多少大きくても、問題ないものが多いので、サイズはあまり気にしなくていいでしょう。
これからじゃがいもを購入するときは、お料理にあわせて選ぶようにしましょう。
味も見た目も大満足な料理が出来上がりますよ。